だって……。


「知ってました。でも…あの貴族は言ったことを絶対にやる。
もしかしたら胡桃が殺されていたかもしれない!」



そう。この人は純粋だから。

言ったことを全て信じてしまうから。



「……その心配はないですよ」


「どうしてそうだと言い切れるの!?
あなた達はガードがたくさん付いてるかもしれないけど……私の家族はそんなガードする人は少数しかいない!!」



だって……言い切れるのは…。



「私の母も同じことを言われたから……。
私を殺すって……」