「優子、ほな帰ろか?」
「そうですね。」
大島さんは私の手のひらから優子さんの右肩に移動してこちらを向いてきた。
「咲、またな。」
「咲さん、お幸せにね。」
「大島さんも優子さんも元気でね。」
天使に向かって元気と言う言葉が適切か分からなかったけど、2人がニコニコしてくれたからいいか。
空に向かって飛んでいく2人を私はいつまでも手を振りながら見つめていた。
あれ?
もう1つ疑問。
女性の天使ってスワヒリ語を話すんじゃなかったっけ?
まぁ、いいか。
「さてと。」
私も帰ろう、と歩き始めた時だった。
「咲、俺には何も言ってくれないのか?」

