「どうして俊君の頭の上にキャサリンちゃんが居るの?」



元々天使の優子さんだったが、カレーを食べたので悪魔になったキャサリンちゃん。


彩香にずっと付いていたのだが、彩香がフラれると、いつの間にか俊君の頭の上で浮いていた。



「それは居場所がなくなったからだよ。」



「じゃあ、伝道師が付いている私が、悪魔が付いている俊君に告白すると何か影響があるの?」



一番の疑問。


恋に関して何の力が無い伝道師と、失恋させる事が得意な悪魔。


どうなるの?



「それは俺も正直分からない。」



やっぱり、大島さんが戻って来て、キャサリンちゃんに思い出しの薬を飲ませて天使の優子さんに戻せば全て解決するって事かな。



「咲、5時になったぞ。」



仕方がない。


私はドキドキする自分の胸を軽く抑えながら、俊君に近づいて行った。