「中学生になると、それぞれ自我が芽生えだしてな。それと同時に思春期になると淡い恋心も生まれて来た。」



「もしかしてそれって三角関係!?」



「大島は、優子ちゃんの事が好きだったから、ある日呼び出しているのを目撃して後を付けたんだ。」



「大島さんもやるねぇ~。」



「大島は優子ちゃんに一緒に頂点目指そうって言ったんだ。」



「ん?何の頂点?」



「そうしたら優子ちゃんは私を甲子園に連れてって、って答えた。」



「高校野球??」



「大島はああ、分かった。甲子園に行こう、と。そこで現れたのが俺さ。」



「…。」



「そして俺は大島にスバッと言ったんだ。行くなら電車で行けよ!って。」



「…。」



「それで、大島と優子ちゃんは電車に乗って甲子園に行ったって訳さ。」



「何の話なのよ!?」



恐るべし、愛の伝道師!?