「トイレットペーパーの芯や。」
「…。」
「冗談やがな。これはプラチナやで。」
「え?マジで?」
「それもうっそぉだよ~ん。」
私は無言で立つと、窓を開けた。
「もういい、帰って。」
その言葉でキューピッドは突然弱々しくなった。
「悪い悪い、ワシが調子に乗り過ぎた。ゴメンナサイ。」
「どうしよっかなぁ~。」
「ホントにゴメンナサイ。このまま帰ったらワシ、組合長に怒られますねん。」
ウルウルとした目で謝って来られると、思わず許してしまう。
声はおっさんだけど、顔は赤ちゃんみたいだからある意味卑怯だわ。
「まぁいいわ。とりあえず、座って。」
仕方なく座布団は用意してキューピッドを座らせた。
「で、何から話してくれるの?」
私の問いかけに、ゴホン、と1つ咳払いをした。

