「祐介。」 祐介を見つけ、後ろから声をかけると、ゆっくり振り返った。 「どうした?」 祐介が不思議そうに聞いてくる。 「今日の放課後、教室で待ってて。」 まっすぐ目を見て、私が言った。 祐介も真剣さが伝わったのか 「わかった。」 とだけ言ってどこかに行ってしまった。