その時点で、何を話すか分からなくても土下座をしたい気分になっていた。
『………………?』
『えーっと…な?…俺は…この部活で言う一番偉い人っていうか…』
『え!!?』
『うーんと…その何て言うか』
『部長さん…ですか!!!?』
『そう!せいか…ぃいいいい!?』
 正解と言う言葉を最後まで聞かずに、私は土下座をする。
『すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません!!』
 呪文のように『すみません』と繰り返す私に、新居さんが声をかけてきた。
『ちなみに私が、お察しの通り、副部長だよ』
何てことだ。
 私はお偉いさんの二人に挟まれてると言うことか。
 これはあれか?
 こここ公開処刑ですかな。
 頭の中で、意味のわからない単語を早々と並べては、一人地に這いつくばっていた頭を、更にグリグリと床に押し付けていた。