ガックリとその場にしゃがみこむ。 「せっかくなんか手掛かり見つけられると思ったのに~。 これじゃなんにもできないじゃん!」 「なにができないんですか?」 いきなり後ろからかかってきた声に、 「ぎゃ!!」 なんとも品のない声で叫んで、飛び上がった。 「あはは! リンさん驚き過ぎですよ。 私です、ライですよ。 もう忘れてしまいましたか?」