そう言って、私の頭の上に手をのせると、そのまま部屋から出ていってしまった。




……


ウソ……

さっきまでの涙も止まって、ポカーンと口を開けたまま固まってしまった。

なんか優しいかも?

そういえばさっき、私の頭に手置いたよね?

慰めてくれたのかな?

思いだして今更ながら、カーっと顔が熱くなる。

いつもと雰囲気違うからなんかテレるんだけど~

まあでも、元気出せっていってくれたし、帰る方法だって探してくれるんだから、私もいつまでもウジウジしていられないよね……



「よし!!」

私も早く帰れるように頑張んなくちゃ!


もともとウジウジしている性分でないため、気合いを入れて立ち上がったのだった。