その時、城の方から、 パカラッパカラッと馬のひづめの音が…… そこは、メルヘンな私のことだ。 こんな状況にも関わらず、心のどこかで白馬の王子が来ることを期待しながらも、 「すみませーん 誰かいませんか~?」 と、とりあえず声を上げてみる。 本当は白馬の王子が来てくれれば一番いいんだけど、この際、誰でもいいからこの状況を説明してほしい。