隼人の手術が3日後に迫ったあの日、私は退院の日だった。
私は、後3日と何度も母親に頼んだが結局、退院せざるを得なかった。

退院前にもう一度病室に戻り、隼人に会いに行った。

「最後まで一緒にいたかったけど、ごめんね。」

話しかけている間に私の頬から涙が伝っていった。

「最後まで隼人のそばにいて、手術...応援したかったよ。でも...隼人は大丈夫だから、頑張ってね。」

私は泣きながら、そう言った。

「ありがとう。俺、もう大丈夫だから。もう怖くないから。退院したら、絶対に会いにいく。絶対に探すから。だから、安心して。」

隼人の目にも涙が浮かんでいた。

「退院おめでとう。じゃあ、また。」

そう言って、私達は分かれた。