記憶の片隅に―I don't forget you―

「じゃあさ、自己紹介も終わったことだし、今から俺たちと滑りに行こうよ!」


えーと、彼の名前は何だっけ? 


チャラ男じゃなくて…確か……


「大塚くんはスキーは得意な方なの?」


あぁ、そうだ!大塚くんだ。
すごいなぁ。美香は一発で名前を覚えたんだ。



「うん、まあまあかな。
それより、大塚くんじゃなくて智也でいいよ!くん付けに慣れてないからさ」



茶目っ気たっぷりに大塚くんは笑った。