翡翠に願いを捧げましょう

朝早く
私の部屋の襖が開いた
「起きているか?」
「はい。おはようございます!韭鬼様」
「堅苦しい挨拶は止めよう?さぁ、飯だ!」
「ハイ!韭鬼様は本当に食事がお好きですね…」
私は軽く笑う
韭鬼様は顔を真っ赤にされて
「~~~~~!な…別によかろう!?」
「誰も、駄目とは言ってません♪」
「なっ…!紫亜はたまに意地悪になる…」
「そんなことないですよー」
「棒読みじゃないか!」
長い長い廊下を 二人並んで歩く
幸せな毎日の恒例行事…
いつまでも、こんな朝が…続けばいいのにな…
………あれ?なんで私…こんな事願って…?
「…っ…」
「…?どうした?紫亜」
「いえ…何でもありません…」
「そうか?」
「はい…」
今の…脳裏を過ぎった映像は何なのだろう…
私…あの人を…知っている…!?


紫亜の脳裏を過ぎった映像とは!?
そして、記憶のないはずの紫亜が知っている人物とは!?