【短編】ソーソー教の教祖様

数分後、疲れて肩で息をしていたカズオが、

「あっ!!」

と叫んだ。

「いいこと思いついちゃった」

満面の笑顔を浮かべ、トランペットを床に置いた。

「なになに?」

あたしは布団からもぞもぞと抜け出し、カズオのそばまではっていく。

カズオはそんなあたしを上から見下ろし、

「おまえには悪いんだけど」と呟いた。

「ドードー教の信者の女の子を探してチューすれば、

ドの音が出せるようになるはずなんだ! だから」

あたしはその先の言葉を聞く前に、カズオの頭を素早くひっぱたいた。

「いてぇー!!」

カズオが叫ぶ。

「ばかじゃん」

あたしはまた布団に戻る。

そして、カズオのソの音を聞きながら眠りについた。