【短編】ソーソー教の教祖様

そんなこんなで、あたしたちは抱き合って眠った。

翌朝、おはようのキスをされたあたしは、

「うん、今のはソが伝わってきたよ」

自信を持たせるために、そう言ってやった。

カズオはそれを真に受けたのか、傍(かたわ)らにあったトランペットを構え、

音を鳴らした。

ソー。

綺麗な音が部屋の中に響いた。

「すげぇ、出た」

自分で出した音が信じられないのか、それともよほどうれしかったのか、

ソーソーソーと吹き続けた。

「よかったね」

あたしは布団の中から顔だけ出して、そんなカズオを眺めていた。