【短編】ソーソー教の教祖様

「ソを出したいときは、ソを出すように吹くんでしょ? だから、ソの練習」

「なんだそりゃ」

カズオが呆れたように言った。

けれどトランペットを床に置き、あたしにキスしてきた。

顔が離れていくと、

「んー、ちょっと違うかな。今のはドだね」

あたしは呟く。

「こうか?」

言いながら、また口付け。

「今、ソって思いながらした?」

「ああ、たぶん」

「もう一回」