【短編】ソーソー教の教祖様

「やめろよ、ソーソー教の信者!」

カズオがトランペットをひったくる。

そして、「教えろ!」と言った。

「ソの吹き方、教えろよ」

なんとも偉そうな頼み方だ。

でもまぁ、教えてやるとしよう。

少し、かわいそうになってきたから。

「じゃ、ここに座って」

カズオを手招きで呼ぶと、あたしはカズオの唇に口付けた。

カズオが驚いたように目を丸くする。

「わかった?」

あたしが笑うと、

「なに? なにが?」

不思議そうに聞いてきた。

だからあたしは告げる。

「今のがソの口です」と。