外に出ると冷たい風が体を吹き抜ける

少しの肌寒さに首を少しすくめた

美優「さっむ!」

もぉ冬になってきたなぁ~

マフラーしてくれば良かった

いつもと同じ朝の静かな道を歩いて行く

学校近くまで来ると道には

同じ高校の生徒でほとんどだ

沢山の生徒が行き交う中で自分の存在が薄くなっているのが分かる

まるで、独り違う世界に取り残されていくように

「あ!美優おはよぉ~!」

「おはよぉ美優」

はっと我にかえる

同じクラスの麻里ちゃんと楓ちゃんだ

いつも明るい麻里ちゃんは朝からテンション⤴⤴

かえでちゃんは相変わらずクールだ

美優「おはよっ麻里ちゃん!かえでちゃん!」