好きなんて言わない!

「送ってくれてありがとう。気をつけて帰ってね?着いたら連絡してね?」






「分かってるって。心配症。」






そういって、わたしの頭を小突いて、オデコに優しくキスをしてくれる。





「もう。ちゃんと連絡してよね。」





「はいはい。じゃあな。」






そして、永山は自転車で帰っていき、私は家に入った。




「ねえちゃんおかえり〜。瑛斗さんに送ってもらったの?」





「うん。」





「愛されてんね。」





私の弟の、尚人。
瑛斗とは仲良しで、一個下の年子。





「お風呂空いてる?」




「んや、母さんが入ってる。」





「そか。ありがと。」





尚人とは結構仲良しでいろんな話をする。



「今日変な子に声かけられちゃったよ。」





「どんな?」




「えっと、名前が確か…」