『そんな反抗的な顔をしていると…殺してしまいますよ?』
 ぞくっとくるような一言だ。
『どうやってやるんだよ!!』
『んー…そうですね…大内玲さん、渡瀬香奈さんをよく見ていてください』
バシュッ!!!
『ヒャァア!!』
『香奈!!?』
 どこからか銃弾が襲ってきた。
『わかりましたか?殺されたくなければ、大人しく従っていてください』
 顔も見えない男の声に、皆は気圧される。
 どこから来た銃弾で、私の頬は赤く染められていた。
 傷口は、まるでそこに心臓があるかのようにドクドクと脈を打っている。
『く……そが』