あ、

小鳥の囀りが聞こえる。

すごい、綺麗な声してるね。

私も、

そんな綺麗な声で鳴いてみたいな・・


―ご主人様―


「・・ぉい、起きろ。」
「・・・んー・・・?」
「起きろって。」
「・・いやーだぁ・・」


ガバッ


目の前に居る小さな女は、
それに似合った
小さな布を被ると、
海老みたいに背中を丸くして、
むにゃむにゃと深い眠りにつこうとしている。

俺は無意識に、女の寝顔を覗き込む。


「・・・」


なんというか、
言葉を失ってしまった。


だって、
本当に、
俺が幼い頃夢に見ていた
天使みたいだったから・・


でも、
俺には、
こんな天使はもったいない。

だから、
俺の悪魔のキスで
どんどん汚してやるんだ。



・・・じゃないと、俺・・・



俺は、
天使のような
可愛い寝顔を浮かべる
女の唇に、
優しくキスをした。