ホームルーム。私達2年4組は、文化祭の出し物を決めていた。

私は笹本結衣。高校二年生。

「ねえねえ。結衣!」

「…え?どうしたの?」

私の親友、草野りんが私に話しかけてくる。

「……決まると思う?あれ……。」

りんは黒板の方を指さした。

そこでは男子数名と女子数名が、揉めていた。

「絶対お化け屋敷の方が面白いって!」

「なんで?喫茶店にしようよ!漫画喫茶とかさあ!」


男子はお化け屋敷。女子は漫画喫茶らしい。

10分の喧嘩の後
結局、ジャンケンで決めることになった

「…ジャーンケーンポーン!」




「…やった!勝った!皆、漫画喫茶だよ!」





こうしてその日から漫画喫茶の準備が始まった。


そして



「えーと!じゃあ漫画喫茶の係を決めます!進行は学級委員の坂畑香里です。」


坂畑さんは、そう言うと後ろを向き黒板に係をかいた。


漫画を持ってくる係(漫画の整頓も)
五人
呼び掛け係
三人
調理係
六人
会計係
二人
料理持ち運び係
五人
お客さんの帰った後の机の片付け帰係
五人
材料買い出し係
三人


「こんな感じです!」



「ゆーい!何にする?」

りんが口に手を当てながら話しかけてきた。


「…なんでもいいや。りんは?」


「私は呼び掛け係やろっかなー」
黒板を見ながらいう。

「…ふーん。じゃあ私もそれ。」

私は、あまり乗り気じゃなかった。



「じゃあ呼び掛け係やりたい人いる?」

私とりんともう一人、七瀬真知が手を挙げた。

「はい!この三人に決まり!」


よかったー。すぐ決まった。

休み時間。私達は廊下で話していた。

「係決まったし、各係がやる事説明するね。」

「おーい!2人!休み時間中で悪いけどいいかな?」
坂畑さんが教室から私を呼んだ。


「いきなり呼んでごめんね!えーと、呼び掛け係がやる事は、看板とかポスターなどを作ってお客さんを呼んでください!」

ふーん。名前の通りの仕事で良かった。

こうして私達は、仕事をはじめた。