二人の会話を聞いて思わず泣いてしまった日から一週間がたった。



明日はクリスマスだ。つまりは祐希の誕生日でもある。


「ただいま」


「あら、おかえり恵令奈。あっ、そうそう。明日の祐希君の誕生会なんだけど…」


家に着くなり明日のことを話すお母さん。


てっきり今年の誕生会は、祐希と璃子ちゃんがデートするからやらないのかと思ったけど、そうでもないのかな。


「あっ、ごめん。私明日はいけないから」