でも、二人のいる場所を通らなきゃ帰れないし… 一人で悩んでいると、そんな悩みも吹っ飛ばすような一言が聞こえてきた。 「てかさ、佐倉。クリスマス……」 "クリスマス"という単語が聞こえた瞬間、私は逃げるようにその場を離れた。 …クリスマス。その日は祐希の誕生日でもある。