健人と付き合って、しばらくした頃だった。




健人が珍しく、部活が休みだったので、一緒に帰ることになった。




下駄箱に向かう途中の廊下で、




?「健人じゃん!おまえらラブラブだな!」




健人「あー。勇太先輩。こんにちは。いえいえ。そんなことないっすよ。」




前から来た、勇太先輩と健人が話していた。




勇太先輩の隣に誰かいるなと思い、そっちの方を見てみると、美沙先輩がいた。




美沙先輩は、健人のことが好きな先輩だ。





美沙「祐奈ちゃん。そんな怖い顔しないで。www」




私は、無意識のうちに怖い顔をしていたみたいだ。




そりゃあ、健人のことが好きな人が目の前にいたら、そんな顔にもなる。




美沙「大丈夫よ。私、勇太と付き合ってるから。」




美沙先輩がそう言ってきた。




祐奈『…え。付き合ってるんですか?』




美沙「そーよ。だから、安心して。健人くんは、もうなんともないわ。www」




健人「え。なんか、それ、地味にひどくないすか?!」




そんなことを健人は、言っているけど、私は正直安心した。




美沙先輩は、美人だから、一番のライバルだと思っていた。




だけど、勇太先輩と付き合っていると聞いて、ホッとした。