ナメクジの伸ばしたままの手は、もうあと数センチで私に触れる。
後ろにいる京極の胸に背中が触れるのも構わず、私は思わず体重を後ろにかけて身を硬くした。
怖い。
まだナメクジの姿の方が良かった。
うっすら笑みは浮かんでいるものの、生気のない綺麗な顔は怖い。
「色がない方がいんです。やりやすいんですよ」
そう言って、ナメクジは私のスカートへと視線を移した。
「スカートの色が濃いから、脱げるなら脱いだ方が早いかもと思っただけですから、無理ならいんです」
ナメクジは淡々とそう言い、視線を上げて私の右のひじにぎこちなく触れた。
ひんやりした感触。
でも、その動きのような硬さはなくて、まるで人に触られたような適度な弾力があった。
後ろにいる京極の胸に背中が触れるのも構わず、私は思わず体重を後ろにかけて身を硬くした。
怖い。
まだナメクジの姿の方が良かった。
うっすら笑みは浮かんでいるものの、生気のない綺麗な顔は怖い。
「色がない方がいんです。やりやすいんですよ」
そう言って、ナメクジは私のスカートへと視線を移した。
「スカートの色が濃いから、脱げるなら脱いだ方が早いかもと思っただけですから、無理ならいんです」
ナメクジは淡々とそう言い、視線を上げて私の右のひじにぎこちなく触れた。
ひんやりした感触。
でも、その動きのような硬さはなくて、まるで人に触られたような適度な弾力があった。



