みんなの冷蔵庫(仮)2

「スカートは脱げないですよね?」


ナメクジは眉ひとつ動かさず、唐突にそう言った。


「はあぁ?!」

「僕のことを散々エロだとかなんとか言っておいて、お前も随分な要求じゃないか!」


かなり大きな声が出たが、京極のはそれ以上だった。

私は顎が外れそうなほど口を大きく開けたまま、威嚇するように険しい目でナメクジを睨みつける。

人前でスカート脱げる訳ないし! 

変態ナメクジが!


「あ、やっぱり無理ですか。じゃいいです」


ナメクジは私達の反応を受け流すかのように、あっさりとそう言うと、ギシギシした動きで一歩前に出た。