みんなの冷蔵庫(仮)2

「味わって飲むわけじゃないんだから、ライムあったって……」


私は独り言のように呟く。
つい口をついて出たとはいえ、思いっきり突っ込むほどの気力はなかった。


「なんだくらら。いつものキレがないな」


そう言う京極の顔だって、いつものような凛々しさがない。

今にも壊れそうな危うさと、それとは逆にぐらぐらとたぎる熱を、合わせてぐっと奥で溜め込んでいるような、複雑な顔だった。

なのに無理して笑おうとするから、私の引っ込んだ涙のもとが熱くなり、また泣きそうな気持ちになってくる。