みんなの冷蔵庫(仮)2

「睡眠薬を飲まされそうになりまして……」

「なっ! じゃあやっぱり病院に――」

「いえ……睡眠薬は飲んだふりをして袖口に落としたんですが……」


佐田さんはそこまで言うと、気まずそうに額に手を置いた。

なら、なぜ?

三人皆同じ事を思い、その場は不思議な空気になる。


「お前……酒臭い……」


佐田さんの肘を支えるように掴んだまま、京極が眉を寄せ呟いた。


「薬と一緒に飲めば効き目が増すだろうと、無理矢理飲まされまして」


まだ少し辛そうに言い、泳いだ視線の先に転がるのは、空になったお酒の瓶。