私は野崎さんの手元を覗き込んだ。
お札以外になにか黒いものを持っている。
「これ……発信機か盗聴器か、とにかくそういうのだよね?! 最悪!」
野崎さんはそういうと手のひらサイズのそれをぐっと握り締めた。
発信機?盗聴器?なんでそんなもの……
そしてすぐにさっき京極が言った言葉が頭に浮かぶ。
「野崎ちよみは犯人側の人間なんだぞ」
京極が仕掛けたのだろうか。
いや、京極でも佐田さんでも同じことだ。
野崎さんは完璧にスパイ扱いで、もしかしたら今こうして私と一緒にいることも、誘拐されたみたいな騒ぎになっているかもしれない。
お札以外になにか黒いものを持っている。
「これ……発信機か盗聴器か、とにかくそういうのだよね?! 最悪!」
野崎さんはそういうと手のひらサイズのそれをぐっと握り締めた。
発信機?盗聴器?なんでそんなもの……
そしてすぐにさっき京極が言った言葉が頭に浮かぶ。
「野崎ちよみは犯人側の人間なんだぞ」
京極が仕掛けたのだろうか。
いや、京極でも佐田さんでも同じことだ。
野崎さんは完璧にスパイ扱いで、もしかしたら今こうして私と一緒にいることも、誘拐されたみたいな騒ぎになっているかもしれない。



