納得いくのに。 なのに、苦しいのは何でだろう。 好かれていたんじゃないことが、こんなに苦しいものなんだろうか。 シグマの力が私の持つ力に惹かれるのだと、真実を知った時のシグマの顔が、まぶたに焼きついて離れない。 一瞬だけど、私を気遣う目をした。 ごめんねと、シグマの心の声が聞こえた気がした。 私はただシグマを惑わすだけの力しか持たないのだろうか。 「お前には誰も救えない」 さっき彼が耳元で言った言葉。 私を包む、この激しい喪失感はなんだろう。