「飲めないの? つまんないなぁ。せっかくお金持ってるのに」
野崎さんは紙袋の底からガサゴソ音を立てながら、半分に折り曲げられた茶色の大きな封筒を取り出した。
広げると長方形に膨らんでいる部分がある。
ちょうどお札くらいの大きさだ。
封筒の中に手を突っ込み、それを引き出す。
さっき京極にくれと言っていた十万円かと思いきや、取り出されたそれはかなりの厚みで、その三倍はありそうだった。
「なにこれっ?!」
野崎さんの得意げだった顔はみるみる変化した。
最初は驚き過ぎて声も出ない、て顔で……段々悔しそうな顔になる。
そしてすぐに真っ赤になり、怒っているようだった。
野崎さんは紙袋の底からガサゴソ音を立てながら、半分に折り曲げられた茶色の大きな封筒を取り出した。
広げると長方形に膨らんでいる部分がある。
ちょうどお札くらいの大きさだ。
封筒の中に手を突っ込み、それを引き出す。
さっき京極にくれと言っていた十万円かと思いきや、取り出されたそれはかなりの厚みで、その三倍はありそうだった。
「なにこれっ?!」
野崎さんの得意げだった顔はみるみる変化した。
最初は驚き過ぎて声も出ない、て顔で……段々悔しそうな顔になる。
そしてすぐに真っ赤になり、怒っているようだった。



