みんなの冷蔵庫(仮)2

まさかこんな身近に犯人がいたなんて。

もっと早く気付いていればよかった。

でも……
もしもっと早く気付いたとしても、何もできなかっただろうけど。


シオくんはお父さんもお母さんもいない。

小学生の時から園にいるらしい。

園の誰にも心開かないシオくんを、園長先生はすごく心配していた。

俺は初めて会った時から、なんだかシオくんが苦手で、どう接していいのか分からず、常に距離を置いていた。

あの、ざくり、と切ったような目。

そしていつも苛立っているような熱を内でくすぶらせながらも、あの冷ややかな目付き。

全てが苦手だった。