みんなの冷蔵庫(仮)2

「分かった。危ないことしないから。マンションの場所、教えて」


俺がそう言うと、また沈黙が訪れた。

無言になると、受話器の向こうから微かにウィンカーの音がした。

運転中なんだろうか?


「僕が行くまで待てるか?」

「待てる」


即答すると、ため息が受話器からもれ聞こえた。


「J大学病院正門側のクリーニング店の向かいにある、ブルーのドアのマンションだと、タクシー運転手に言えば伝わるはずだ」


キョンキョンはかなり尖った、神経質な声を出した。

らしくない。

かなりの動揺と苛立ち。
焦りと興奮が、嫌でも伝わってくる。