みんなの冷蔵庫(仮)2

トキちゃんの腰に回していた手を解き、ズボンのベルトを外した。


「ちよみ、もう待てないの?」


トキちゃんはそう言ってワンピースのファスナーを下ろしながら、おでことおでこをくっつけた。

すぐ目の前に意地悪な目をしたトキちゃんがいる。

どうして今までトキちゃんが私を抱かなかったのか分かった気がした。


きっと――今日のためだ。


でも、いい。

それでもいい。焦らされるだけ焦らされたから、早く欲しい。

初めて会ったあの時から、私はトキちゃんが欲しかった。

私はこくんと頷いて、トキちゃんの頬を両手で包んで引き寄せる。

そして噛み付くようにキスをした。

何度も何度も。