みんなの冷蔵庫(仮)2

トキちゃんは肩の辺りから首筋に向かって、ゆっくり優しく唇を這わせる。

耳の後ろを舌でなぞり、耳たぶを噛んだ。

どうして今急にエッチしようなんて言うの? とか、そんな疑問を持つことすら許されないくらい、気持ちいい。

トキちゃんの細い指が、ワンピースの上から胸を包んだ。

ただそれだけ。

ブラがあって、キャミがあって、ワンピースがあって、その上にトキちゃんの手があるだけなのに。
まだ指は一本も動いていないのに、私は熱い吐息を我慢できない。

肌が重なった時、くららが言ったみたいに嬉しくて泣くかもしれないと思った。

くらら。
ごめん。

私はもう、一秒でも早くトキちゃんとひとつになりたいと願ってしまってる。

それ以外はもう、どうでも良くなってしまってる。