みんなの冷蔵庫(仮)2

どうして?
とか
なんのために?
とか

聞けば良かったのかな……


「わかった」


私は笑顔でそう答えた。

恋の奴隷にとって、愛する人のお願いに、それ以外の返事なんてないと思うから。

ただトキちゃんが笑顔になってくれたことに、喜びと幸せを感じた。




電車を降り、改札を抜けてバス停に向かう。ここからトキちゃんの部屋までバスで4駅ある。

でも、やっぱりタクシーに乗ることにした。

ゆっくり時間があると、ついつい思い出に浸ってしまう。

好きと愛してるを思い出しすぎて、トキちゃんとお別れできなくなってしまう。