みんなの冷蔵庫(仮)2

体を触ると、困ったような顔をするから止めた。

だって、今にも泣きそうな、子供みたいな目をするから。

トキちゃんは私の体も触ってこない。

お互いの家を行き来し、キスを繰り返し、微笑んで、また目が合うとキスして。

私はそれでとっても幸せだった。


「ちよみメイドやってるんでしょ?」


ある日蕎麦を食べながら、突然トキちゃんがそう言った。

普段「ねえ」とかが多いから、「ちよみ」と呼ばれただけで私は嬉しくなって何度も頷く。


「お客さんとか……誰か知らない人がきたら俺に教えてくれる?」