雨音と重なる息遣い。

何も見えていないように、ただ見下ろしてくる淋しそうな二つの瞳に、自分の姿が揺れて映るのを見た時。

あの瞬間私は恋に気付き、そして唇が触れた時には完全に恋に落ちていた。

感じる……
深く感じるキスだった。

全身の感覚が唇に持って行かれそうなくらい気持ち良くって。

今までしたどのキスより私を熱くした。