「胸とかそーゆーのは、いやらしいに決まってるでしょ! 変態」
そっぽを向き、また動き出した窓の外に目をやる。
別に怒っている訳ではないのに、ムッとした顔をした私が窓に写っていた。
「なぜ? 女性の胸は落ち着く。大きさは問題じゃない。セックスと関係なく、四六時中ずっと触れていたい、ただ温もりを感じていたい……」
後ろから切なく淋しげな声が漏れた。
ふいに謙信先生の言っていた「母親への執着」という言葉が浮かぶ。
胸って、母親の代名詞みたいだし
もしかして京極……
母性に飢えてるの?
そう思うと、急に変態扱いした事が申し訳なくなってくる。
そっぽを向き、また動き出した窓の外に目をやる。
別に怒っている訳ではないのに、ムッとした顔をした私が窓に写っていた。
「なぜ? 女性の胸は落ち着く。大きさは問題じゃない。セックスと関係なく、四六時中ずっと触れていたい、ただ温もりを感じていたい……」
後ろから切なく淋しげな声が漏れた。
ふいに謙信先生の言っていた「母親への執着」という言葉が浮かぶ。
胸って、母親の代名詞みたいだし
もしかして京極……
母性に飢えてるの?
そう思うと、急に変態扱いした事が申し訳なくなってくる。



