「みんなして処女処女うるさい!」

と憤慨するくららを見て、微笑ましい顔をする人間がもう一人――


シグマもまた、その様子に一安心したようにすぐ傍であたたかい目を向けくららを見つめていた。

ちよみもさっきまで泣いていたとは思えないほどの笑顔を浮かべ「まあまあ」とくららをなだめている。

この場はあっという間に和やかなムードが漂い出した。