双竜〜双子の暴走族〜





「リョー兄ありがとー!助かったー」



ドアの窓から手をフリフリさせるリョー兄に手を振って靴箱に向かう



あー、ほんとどーしようかと思ったー


にしてもさっきの人何のためにあたしをバスから下ろしたんだろ


私のこと知ってる風だったし、リョー兄もピリピリした空気醸し出してたし?



あー、やだやだ

あたし考え事嫌いなのにさ


やめたやめた

ぶんぶんと頭を振ってもやもやを吹き飛ばす




「らーーんーーーーー!!!」


どーーんっ


「ぐぇ………」



すごい勢いでのしかかってくる重たい女の子



「ちょ、りん、おも………太っ・・・?」

「あー?なんやてー?」




「・・・・・やっ、なんでもないよ………。」



太った?なんて何言おうとしてたんだ私!



にしてもほんっと日に日に体重ふえ……ニコッ



「りん、おはよー!相変わらずね」




「せやろ?やっぱ朝はたこ焼きやろー、あーうま」


関西弁のオデブちゃんで私の友達の1人


4年前まで大阪で暮らしてたとか、なんとか




バリバリの関西弁ですこしついていけない私