「雪ちゃ〜ん」
「えっ?」
驚いて振り返る雪。
俺を見るなり
「きもっ!!」
??
きもっ?
ちょっと…きもってひどーないん……雪ちゃん
「ちゃん付けで呼ばんといて!きもいっ」
いかにも寒そうな顔をして言う雪。
そんな……きもがらんでも…
「なんよ雪ちゃん。
今日もがんばっとんなあ」
「やけん雪ちゃん言うな!
…がんばらなあかんの、ついていけんから」
雪の顔が少し曇ったような気がした。
でもすぐに笑顔で
「まぁがんばるよ!」
と言った。
「がんばれよ
でも体壊さんようにな」
「壊さんよ、春人じゃあるまいし」
「はっ?俺マッチョやもん」
「よう言うわほっそい体して」
「あぁあ、もーええ」
「あ、春人怒った?」
雪はそういってケラケラ笑いだした。
「ごめんごめん、だって春人からかうとおもしろいんやもん」
なんなそれ…
「影で筋トレがんばっとるもんね。
がんばれ春人!目指せマッチョ!」
「喧嘩うっとるやろ」
