碧月愛蕗side


これ、重いなぁ。


「よいしょっ。」


1年だけ別校舎だからなぁ。
屋上は2年、3年のいる校舎だからなぁ。
階段登らないとダメだし。
2年、3年の教室の前通らないとダメなのかー。

辛い。


「よいしょっ。はぁ。疲れた。なんでこんな屋上遠いの?」


「あれ?愛蕗ちゃん?」


「えっ!?」


「やっぱり!愛蕗ちゃんだ!浩希!愛蕗ちゃんだよ!」


「あ、あの、海流先輩に浩希先輩。
あの、授業は・・・」


「サボリだよ!てか、その荷物どうしたの?」


「あ、これは屋上まで運ぶやつです!」


「持ってやるよ。」


「えっ!そんな!大丈夫ですよ!」


「俺ももってあげる!」


「ありがとうございます!」


ガラッ


「あーっ!秦に暁和ー!に1年?」


「うわっ!咲羅 サクラ 。どうしたの?」


「秦と暁和!後で話聞くから。
で、なんでここに1年生が?」


「ぶ、文化祭の準備でこれを屋上の物置の所に置きに行くんです!」


「偉いねー!」


「愛蕗ちゃんの所文化祭何するの?」


「ヤンキー喫茶です」


「や、ヤンキー?」


「ちなみに碧月は?」


「接客です」


「目立つね。」


「だな。」


「あ、梨寧ちゃんも接客?」


「はい!」


「そっかー!一緒にまわろーね!」


「本当にいいんですか?」


「いーよいーよ!」


「ったく。」


「ありがとうございます!」



わぁ!何か文化祭楽しみだなぁ!
でもヤンキーって髪の毛の色とか黒じゃないよね?
実際に海流先輩と浩希先輩髪色黒じゃないもんね。



碧月愛蕗side終