浩希side


さっき愛蕗のお母さんから愛蕗の過去の話を聞いた。
今じゃ全然ありえない話だった。

怒鳴り散らされて笑わなくなったって言うのは相当怖かったんだろうな。

それに作り笑いばっかって言うのも
今じゃ考えれない。

多分普通に笑うようになったのは松伊のお陰だと思う。
松伊はずっと愛蕗と一緒にいるから、
一番愛蕗の事を分かってると思う。


って考え事してたらパーティーの時間だ。


10万のスーツを愛蕗のお母さんに買ってもらって、ワックスもつけてもらって・・・って!
本格的なパーティーじゃねぇか!!


コンコン


「あ、はい!」


「浩希?」


「愛蕗か?」


「入っても良いかな?」


「おう。」


ガチャッ


「わぁっ!」


「どうした?」


うーわっ。愛蕗マジで可愛い。
なんなの?何でこんなに可愛いの?
赤のドレス似合ってる。
あーっ!もーっ!
可愛い彼女もったら辛いわ!
可愛すぎて辛いわ!


「浩希っ!」


「あっ、わりぃ。」


「どうしたの?」


「脳内会議してた。」


「そうなの?まぁ、いいや!
そうだ!浩希カッコイイね!」


「マジで?」


「うん!」


「愛蕗も可愛いよ。」


「ありがとう!浩希!目閉じて?」


「お、おう?」


何か今頬に何かが・・・。
まさか・・・!!!


「えへへ・・・。まだ口は恥ずかしくて出来ないから・・・頬にした・・・。」


愛蕗にキス・・・されたっ!
ダメだ。愛蕗には勝てねぇ。
愛蕗可愛すぎる!


ギュッ


「こ、浩希!?」


「ありがとな。愛蕗。」


「どういたしまして?あ。早く行こ?」


「あぁ。」