「おまたせ!梨寧ちゃん!」


「後ろ乗って!」


「え、いいの?」


「大丈夫大丈夫!」


「じゃあお言葉に甘えて。」


「ちゃーんと捕まっててねー。いっくよーっ!」


「え、待っ、梨寧ちゃぁぁぁぁぁあん!」


「どう?」


「は、はや、はや、はやぁぁぁぁぁあっ!」


「もうすぐで学校だよ!」


「梨寧ちゃぁぁぁぁぁあん!怖い怖い怖い!」



ビューンッ


「やっば、ブレーキ効かない!!」


「なんでぇぇえっ!?きゃぁぁぁぁぁっ!」


「飛び降りてね!せーのっ!」


「待ってーっ!」


ドサドサッ


「ったー。大丈夫?愛蕗ー!」


「梨寧ちゃん。自転車乗っちゃダメ!
痛たたたた。」


「ごめんー!あー、チャリ使えなくなっちゃったー。」


「恐ろしい・・・」


「あ、足。怪我してる。ほんとごめんっ!」


「いーよいーよ!」


「保健室行こう!」


「梨寧ちゃん。保健室どこか分かるの?」


「えっと・・・先輩に聞いてみよう!」


「はい?」


「すみません!」


「あぁ?」


「ちょ、梨寧ちゃん!先輩不機嫌だよ?」


「いーの!保健室ってどこか分かりますか?」


「そんなの分かんだろーが。」


「いやー、あの、新入生でさっき学校来たばっかなんですよー」


「ちっ、めんどくせぇ。ついて来い」


「浩希 コウキ 今年の目標は?早速達成出来てないよ?」


「るせぇな!」


「はじめまして!後輩ちゃん!俺は秦 海流 ミナトカイリ 。
で、こっちは超ヤンキーの暁和浩希 トキワコウキ 俺らは2年だから。一個年上だね!」


「どうも!私は松伊梨寧 マツイリネ って言います!ほら!愛蕗も、自己紹介!」


「え、えっと・・・。み、碧月、愛蕗です。」


「梨寧ちゃんと愛蕗ちゃんね!よろしく!」


「ほら、保健室ついたから。早く手当して来い。教室まで連れて行ってやる。」


「ありがとうございます!」


「あ、ありがとうございます!」


ガラッ


「浩希は梨寧ちゃんか愛蕗ちゃんどっち派?」


「は?何言ってんだお前。」


「俺は梨寧ちゃん派かなー?元気系女子良いよね!浩希はどっち派ー?」


「碧月派」


「おぉー!じゃーさじゃーさ!今度1ヶ月後文化祭あるじゃん?誘おうよ!
あの二人なら可愛いしいっぱい誘われるだろうから先に誘お!」


「勝手にしろ」


ガラッ


「梨寧ちゃん手当て雑すぎるよ。」


「ごめんってー。そーゆーのあんましたこと無いからさー」


「梨寧ちゃん!愛蕗ちゃん!1ヶ月後に文化祭があるんだ!良かったら一緒に回らない?」


「いいんですか!?わーいっ!」


「ありがとうございます!」


「じゃ、俺は梨寧ちゃんと回ろかな!」


「俺は愛蕗と回ればいいんだよな。」


「えっ!!」


「んだよ。文句あんのか?」


「いえっ!ないです!」


浩希先輩怖い・・・。