碧月愛蕗side


「あの、先輩、服を着替えてもいいですか?」


「おぉ。」


「家まで来ますか?」


「は、はぁぁあ!?」


「いや、あの、嫌だったら良いんですけど・・・。」


「いや、俺だって男だぜ?」


「客室の所で待っておいてもらったら大丈夫ですよ!」


「じゃあ、行くわ。」


「はい!」



・・・



「で、でけぇな。このマンションの何階だ?」


「えっと・・・全部です!」


「あー、ぜん・・・全部!?」


「はいっ!ではどうぞ!」


ガーッ


「客室は2階です!何かあったら部屋についてる電話で05を押して電話をかけてください!」


「お、おう。」


・・・


「ただいまー。」


って誰もいないやー


早く着替えよーう。


どんな服が良いだろう。カッコイイ系かな?可愛い系かな?


もー、可愛い系でいーか!
髪の毛もパパッと出来ちゃうやつでー
メイクもナチュラル!


はい!出来た!
先輩迎に行くかぁ。



・・・


ガチャ


「先輩!お待たせしました!」


「お・・・う?」


「え?」


「な、なんもねぇ!いくぞ!」


「あ、待ってくださいよ!」


グキッ


「あっ!」


ドサッ


「痛くない・・・?」


「無理してそんな靴履くから・・・。」


「あーっ!先輩!!すみません!えっと・・・本当にすみません!」


「あぁ。立てるか?」



「大丈夫ですっ!」


なんでだろう。先輩といたら凄く胸がドキドキする。


もしかしてこれが梨寧ちゃんの言ってた
恋なのかな?


「どこ行きたい?」


「ショッピング行きたいです!」


「じゃ、行くか。」


「は、はい!」


胸がドキドキしすぎて辛いよ〜。


碧月愛蕗side終