でも、昨日のあっという間のキスとは違う。
優しくて確かめるように触れられる唇。
そこからはいろんな気持ちが伝わってきた。
意地悪ですぐひとのことをからかう彼だけど
こんなふうにやさしく触れてくれる。
だからわたしは抵抗できなくなっちゃうんだ。
好きって気持ちがあふれてきてしまう。
たぶん、これからもこんなキスをされるたびに思い知らされてしまうんだろうな。
でも、まあいいかな。
それはお互いを思ってるから感じられることなんだから。
皇くんの優しいキスを受け止めながら
遠くで、授業終わりのチャイムをかすかに聞いた。



