「でも…い、いやじゃなくて、その、ドキドキして落ち着かないんだけど、イヤな気分とかそういうんじゃなくてね…」
ああもう!
これじゃ結局なに言いたいのかわかんないじゃん!
「あのね、と、とにかく、嫌じゃなかったの! 皇くんの顔見ると、どうしても昨日のこと思い出しちゃって、恥ずかしくなって避けちゃっただけなんだ」
彼のことを考えると、胸が苦しくなったり、ドキドキしたり
でも、決して居心地が悪いわけじゃない。
むしろ、すごくあったかい。
「昨日、あんな綺麗な場所に連れて行ってくれて本当にありがとう。私…また行きたい」
皇くんと一緒に。
だからどうか…
「皇くん、私のこと、嫌いにならないで……」
私の小さなつぶやきは、流れてきた風に流されて
誰の耳にも届かなかった
……と思ったら
「なにを見当違いな心配してんだよ」
「……え!?」



