気になりだしたら授業なんか全然頭に入ってこなくて……
わたしは思い切って立ち上がった。
「八代?どうした」
突然立ち上がった私を、先生とクラスのみんなが怪訝そうに見てくる。
「……あの、すごく、お腹が痛い…ので、保健室で休んで来てもいいですか?」
土壇場で思いついたありきたりな言い訳だけど
普段真面目な私に、先生は疑うこともなく頷いてくれた。
「大丈夫か? 痛みがひどいようなら誰か一緒に…」
「いえ、1人で全然大丈夫です」
「そ、そうか…。わかった、行ってこい」
危ない危ない
誰かと一緒に行ったりしたら授業抜け出せなくなるとこだった…
私はさぞかし苦しそうに腰をかがめながら教室の後ろのドアからゆっくり退出した。
心配そうなクラスメイトの顔を見ると少し申し訳ない気分になった。



